薬局でお薬を貰う時、とても待たされたという経験はありませんか?
病院で診察する時も待ったのに、薬を貰うだけで何でこんなに待たなきゃいけないの?という声を時々耳にします。
薬剤師がお薬を渡すまでに、何故あんなに時間がかかるのか・・・真相を見ていきましょう!
まず、処方箋をもらったあなたは、薬局の受付に処方箋とお薬手帳と保険証を提出すると思います。
処方箋の確認
その処方箋とお薬手帳を渡されたときに薬剤師は、
・本人であるかどうか?
・用法用量は適正か?
・処方箋の有効期限は切れてないか?(処方発行されてから4日以内)
・飲み合わせの悪いもはないか?
・重複している薬はないか?
などの確認を行います。(処方箋が偽造されていないかどうかの確認も含まれています。)
医療機関への問い合わせ
この時点で、もし疑わしき点があれば、薬剤師は処方箋発行元の医師へ確認を行います。
この確認を疑義照会と言います。
処方箋発行元の医師も診察中や不在の可能性もあるので、すぐに確認が取れない場合もあります。仕方ないのですが、忙しい医師もいるため、ここに時間が取られてしまうのが現状です。
これらの疑わしき点を確認出来てから、調剤できるような流れになります。この流れは法律できちんと決められている為、事後で疑義照会することはできません。(薬剤師法第24条)
お薬が足りない場合・・・
調剤では、処方箋通りにお薬を揃えていきますが、お薬が薬局で採用していなかったり、在庫がたまたま切らしてしまっている場合もあります。
その場合は、近隣の薬局へ在庫があるか確認して譲ってもらうか、薬の卸売業者へ連絡を取り、不足分のお薬の注文をかけ、手配します。
これらも電話をしたり、近隣の薬局へ買いに行くために時間がかかることが多いです。
他に時間のかかるところ
またお薬が多く、自身で管理が難しい場合は、一包化と言って、用法ごとにパッキングを行います。
↑イメージ
これらの調剤が終わると、「監査」と言って処方箋の内容~調剤されたお薬までの最終確認を行います。
また、小児のお薬も体重によって用量が変わりますので、体重換算をして、用量が適正か確認します。小児は飲み込む力が成人と比べて弱い為、基本的には粉薬やシロップ剤で調剤されることが多いです。ですので、お薬の用量を確認した後、粉薬やシロップ剤を量るため、更に時間を要してしまいます。
このように薬剤師は確認作業がとてつもなく多いのですが、1つでも欠けてしまうと重大なミスに繋がります。
命を守るための安全確認作業がこの待ち時間を作ってしまう原因なのです。
待ち時間を有効に使おう♪
時間を有効に使うために、急いでいる方であれば、処方箋と受付だけ済ませ、後日引き取りでもいいでしょうし、他には、何時間後に出来上がるのかを予め聞いて、その間にお買い物を済ませるのもいいでしょう。
一方でお時間に余裕のある方は、お気に入りの本を持参して読んだり、タブレットで動画を見たりする時間に使うのもいいでしょう。
加えて、薬局へ通うのも大変という方はぜひかかりつけ薬剤師を作ってみてはいかかでしょうか。
かかりつけ薬剤師 | アラサー薬剤師のつぶやき (erab2728.com)
こちらの記事↑にはかかりつけ薬剤師について詳しく書いていますので、チェックしてください♪
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