保湿と補水のはなし

医療

「保湿」という言葉はよく聞く言葉かとは思いますが、【補水】という言葉は聞いたことがありますか?

保湿は主に”水分の蒸発を防ぐこと”ということを意味しますが、補水との違いは?というと・・・

ずばり、

補水は、”水分を補う”という意味です!!(字そのままじゃん!)

私は在宅医療中心の薬局で働いでいるので、主に老人ホームとよばれる施設へ伺うことが多いのですが、多くの高齢者の乾燥に処方されるのが皆さんもよく耳にする「ワセリン」。

ワセリンはどちらかというと水分が蒸発しないようにフタをする役割がある保湿作用があります。

ただ、元々水分の少ない高齢者にワセリンで乾燥は防げるのか?と疑問に思っていました。

補水をしなくて大丈夫なのか?と。

しかし、ワセリンはとても刺激性が低く、赤ちゃんにも塗ることができ、どこにでも塗ることができるため、様々なシーンで使われることが多い万能薬です♪

そのような理由から医療現場ではワセリンが使用されることが多いのです。

じゃあ補水作用があるのは何か?といいますと、、、

それは、ヘパリン類似物質油性クリーム!!です。

これは内部の乾燥(インナードライ)を改善したいと思うなら、おすすめです!

1つ注意なのは、血行促進作用もあるので、血流が良くなり、顔に赤みが出やすくなってしまうことがあります。また、ワセリンよりも刺激性はあるので、長期で使用する場合は肌と相談しながら塗布することをおすすめします。

ちなみにヘパリンは商品名は違うものの、市販薬としても販売しているので、乾燥に悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてもいいかもしれません。

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