最近少しずつ浸透してきた「かかりつけ薬剤師」。
かかりつけという言葉は誰でも意味がわかるとは思いますが、結局「かかりつけ薬剤師」はどのようか役割があるのか?と患者さんから質問が多く寄せられます。
かかりつけ薬剤師を利用することでどのようなメリットがあり、料金もどのくらいかかるのか早速見ていきましょう。
まず、かかりつけ薬剤師を利用するとどのようなサービスを受けられるかというと、、、
・お薬を一括管理してくれる
・24時間対応してくれる
・お薬の事や健康相談に乗ってくれる
が主にあります。
もう少し細かく解説すると、
・お薬を一括管理してくれる:様々な病院へかかっている方がメインになりますが、例えば、整形外科や内科にかかっている方であれば、全てのお薬を調剤して、重複がないかなど管理してくれます。それだけでなく、ドラッグストアなどで購入した市販薬も含めて管理もしてくれます。
・24時間対応してくれる:開局時間外も電話などで対応してくれます。例えば、お薬の飲み方がわからなくなったとか、お薬の事で聞きたいことがあるなどの相談。また、緊急時の処方箋対応も行っています。
・お薬の事や健康相談に乗ってくれる:お薬の事だけでなく、体の悩みや病院に行くべきかどうかなど判断に迷ったとき、相談をいつでもできます。
また、都合が悪く、来局が困難な場合は薬剤師がご自宅までお届けもしてくれます。
ただ、薬局によってはノルマを達成するために、無理に契約させられたりなどの話を聞きます。
かかりつけ薬剤師が必要な方は、「よく病院へかかっている方」、「1人で管理するのが難しい方」とか「薬局まで行くのが困難な方」だと私は思います。
ですので、不要な方は断っていいと思います。
金額は3割負担の方の場合、60円~100円程度負担が増えます。
意外と安いのです!!
また、薬剤師も新入社員からベテランまでいますが、みんながかかりつけ薬剤師になれるのかというとそうではありません。きちんと決められた条件をクリアした薬剤師のみがかかりつけ薬剤師になれます。
その条件とは、”十分な経験がある薬剤師”の事を言います。
・薬剤師として薬局での勤務経験が3年以上
・その薬局に週32時間以上勤め、かつ1年以上在籍している
・医療に関する地域活動に参画している
・薬剤師研修認定等を取得している
このような条件が揃っていないと、薬剤師はかかりつけ薬剤師を名乗れません。
そういった面からも、安心してかかりつけ薬剤師を選べるのではないでしょうか?
また、普段薬局を利用している方は、よく話を聞いてくれたり、相談しやすい薬剤師が身近にいますか?なるべくそのような薬剤師をかかりつけ薬剤師にするべきだと私は思います。
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